私がこの言葉を知ったのは昨年の11月になります。
意味は足るを知る者は富むとは、満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるということ。
です。
この言葉は『老子』における記述のようですが、この言葉は現代でも通じると思います。
資本主義は上昇し続ける
資本主義社会は私有財財産の財産権承認が認められることから、競争原理が働きより労働者の勤労意欲が増す仕組みとなっています。
簡単に言うと、同僚と競って同僚より稼いで、マイホーム買って、いい車に乗ろう!
というような考えです。
つまるところ、労働者の勤労意欲とは自分の生活や持っているものを常に良くしたいという考えが総意になり、そのため経済も成長するというシステムです。
さらに、ガルブレイス著「豊かな社会」では「僕たちの購買意欲より大企業の販売意欲の方が勝る」と説いており、大企業は莫大な広告宣伝費を投じて消費浴を刺激しています。
個人単位で考えると今の暮らしより良くする、今の所有している物より良い物を買うとなると、より一層働かなきゃいけなくなるので、心や体が休まらない状態が続くと思います。
これがロバートキヨサキ氏が金持ち父さん貧乏父さんで書いていた「ラットレース」なのです。
ネズミの回転グルマを走るかのごとくいくら走っても走っても、前に進まず労働し続けなければいけないと言う罠にハマってしまうのです。

ラットレースを抜けるには?
ラットレースを抜けるためには、金持ち父さん貧乏父さんでは、資産を増やして負債を減らすを説いていました。
資産→株、不動産、債券等
負債→マイホーム、自動車
などです。
この方法を愚直に実行すればラットレースから抜け出すことができてファーストトラックへ移行し夢のような生活へ移行できるのです。
これが経済的自由とも言います。
資産を増やし続けることは幸せ?
ファーストトラックに移行すると、資産が生む資産が支出より上回り、お金が増え続けるフェーズに移り、お金が増えることによりやりたいことをできる選択肢が増え続けることになります。
これは、その人の年齢や状況、考えによって変わってきますが、私はラットレースよりは遥かにいいと考えます。
しかしながら、ファーストトラックに抜けたあとも資本主義の罠にハマっていてはいくらお金があろうとも経済的、物質的豊かさはあるかもしれませんが、精神的豊かさはかけてしまう可能性があります。
もっと資産を増やしたい、もっといい場所に住みたい!
など、自分の生活を良くするために、良いものを買うために躍起になっていると、結果たくさん働き、誰かと比較してあの人を超えるために更に資産が必要となってくるのです。
そのため、人によっては更に働く事になり忙しくなってしまうことになります。
他人と比べない。
資本主義では他人と比べるいわば競争原理が働くことにより、それが物欲、所有欲、承認欲求になります。
つまるところ、他人と比べないことが重要なのです。
上には上がいますし終わりがありません。
そこで、足るを知る者は富む、足るを知らぬものは貧しい的な思考が重要になるのです。
本能のまま生きると、満足しても、際限なく欲が湧いてくるので長期的目線で本当の満足をすることは難しいと思います。
そこで、自分を律することが重要になるのです。
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どちらが幸せかは、読者の皆様にお任せいたしますが、私は後者の方が人生豊かだと思います。